sahy’s diary

好きなことを好きなように書いていきます

読書

読書:理解する技術 情報の本質が分かる

お久しぶりでございます。4月からがらりと生活環境が変わったため更新が途絶えてしまいました。と同時に世間の状況もがらりと変わってしまいました。右も左もわからないまま在宅勤務を命じられ、たまに出勤した際には在宅勤務者からあれこれと頼まれるも、職…

読書:孟嘗君

今回の本はこのシリーズ。 孟嘗君 著:宮城谷 昌光 (全五巻) 中国春秋戦国時代の傑物である孟嘗君の生きざまを描いた作品です。 が、孟嘗君よりも周囲の人物、特に風洪(白圭)が完璧超人でいてなおかつ魅力的に描かれているため、そちらの活躍に胸躍らせ…

読書感想文:詭弁の話術

読んだのはこちら。 詭弁の話術 即応する頭の回転 著者 阿刀田 高 ちなみに上記は新版で私が読んだのはワニブックス版なのですが、内容は同じだと思われます。 ユーモアとウィットと風刺にとんだ作風を持つ御大が鋭い切れ味でスパスパと物事を両断していく様…

2020.01.20読書 蝦夷地別件

今回はこの本でございます。 蝦夷地別件(上・中・下) 著/船戸与一 小学館文庫 「山猫の夏」や「砂のクロニクル」などを書いた方です。今作の構成も砂のクロニクルと酷似しています。 混沌とした情勢の中で怪しく蠢く多くの者どもの姿と、どこへ向かうか定…

20190112読書かんそうぶん

今回の本はこちら 知的トレーニングの技術 花村太郎著 筑摩書房 知的活動のための「方法」に着目すれば素晴らしく参考になる本です。たとえば知的トレーニングは創造が主、整理は従とし、その例として読書術の極意を速読ではなく遅読であると挙げているのは…

2019(に出版ではなく私が読んだ)マイベスト小説

今年もあっという間に終わろうとしている。年々早くなっているように感じます。 2019年のマイベストゲ~ム!といった感じでお茶を濁そうかと考えたものの、今年の新作ゲームをほとんど買っていないのでどうにもならない。いちおう読書だけは一端に毎日し…

読書かんそうぶん:バイバイ、エンジェル&サマー・アポカリプス

今回は探偵矢吹駆シリーズの1作目バイバイ、エンジェル及び2作目サマー・アポカリプスでございます。 両作ともフランスが舞台で、バイバイ、エンジェルはパリを舞台に首なし死体の発見から連なる殺人事件について、サマー・アポカリプスは中世カタリ派の秘…

読書かんそうぶん:家康(安部龍太郎氏著) 自立篇

今回は 家康 自立篇 です。この本も薦められて読んだのですが、私の好みを的確についた本ばかり紹介されて…なんかこう……くやしい! 5巻からなる長編第一巻にあたり、家康19~31歳の頃の話になります。この時点での家康は理想主義の甘い若造といった描か…

読書かんそうぶん:伝説のハッカーが教える超監視社会で身をまもる方法

今回はこちら 伝説のハッカーが教える超監視社会で身をまもる方法 。非常に実践的な個人情報防衛手段が書かれた本です。ネットワークや機器操作についての多少の知識は必要ですが、後からでも身に着けられるレベルです。 それでも専門書の部類に入るので苦手…

読書かんそうぶん4:ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像

今日の一冊は ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像 です。シュテファン・ツワイクの著書の日本語訳版で、1979年刊行。この本は、ひっじょ~~~~に読みにくい。とにかく一文が長く、表現がまったく馴染みのないものばかりで輪をかけて読みづらくなって…

読書かんそうぶん3:戦国北条記

今回の読書感想文はこちらの一冊。 戦国北条記でございます。 戦国時代の著名な人物と聞いて誰もが名を挙げるのは天才肌の覇王信長、立身出世の代名詞秀吉、窮極的な勝利者家康の3名かと思われます。戦国時代は様々な名作によって他の時代より際立って深く…

読書かんそうぶん2:チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷

今回はこの本、チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 でございます。 塩野先生の書くヨーロッパの歴史小説は数冊読みましたが、本作が一番好みです。チェーザレは31歳で死ぬまでの短い時間で激動の人生を歩んでいるため、自然とテンポよく怒涛の展開…

読書かんそうぶん1:雷撃深度一九・五

小説の感想というのは、いざ書こうとすると実に難しいものですね…。 ネタバレはできない。しかしそうなるとどこまで書いてよいものか。 推理小説なんてもう何も書けないんじゃないのだろうか? などと悩み悶えつつお送りする、記念すべき第一回目はこの作品…