sahy’s diary

好きなことを好きなように書いていきます

確定申告について

たまにはマネーに関するお話をいたします。

 

今年も確定申告の時期になりました。
…いえこの記事、2月17日になったらすぐに掲載しようと思っていたのですが、忙しくて…(汗)。
例年であればもう期限間近なのですが、今年はコロナウイルスの影響を受けての緊急対応で4月16日まで期限が延長されています。が、あくまで例外的な扱いです。下記のようなデメリットが目白押しですので、3月中旬よりも前、2月中に済ませるぐらいのクセをつけたいところです。

・期限後の修正・更正申告は複数回の提出が困難です。(確定申告は複雑なので2度3度と誤ることも珍しくありません)
・期限後申告により納税となった場合、税額が加算される場合があります。(割合が高く、非常に痛い…)
・期限後申告では利用できない控除が存在します。(青色申告特別控除など。会社員はあまり縁がありませんが対象者は大損)
・株式の譲渡、配当所得などについて所得税と住民税とで異なる申告を選択することが困難になります。(ここまで理解している人はそもそも期限後申告などしないかも?)

 

この確定申告に関する話題はごく一般的なところで留めたいと思います。税理士法により税理士以外が相談に乗ることは厳しく禁止されている(詳細)ので、ちょっとデリケートな話題扱いでいきます。 

国税庁の確定申告書作成コーナーを利用する
操作がややこしいので未経験者にはとっつきづらいですが、結局一番楽です。
この時期の申告会場の混雑はすさまじいの一言。
一生付き合う税金のことなのですから、自分でやりかたを覚えることがベストです。
・迷った時は国税庁のタックスアンサーを確認する
確実かつ非常に豊富な情報源です。税制は複雑になりすぎていて税務署の職員さんでも即答困難な事例や判断を誤ってしまう事例もあるようです。直接聞かずに調べて済むなら調べましょう。
・確定申告=所得税=相談先は税務署
・住民税申告=住民税=相談先は市区町村
相談先を間違えると迷惑が掛かりますので注意しましょう。
・相談は早いうちに
2~3月は相談したくても電話では繋がらなかったり職員さんが殺気立っていて怖いかも…。時間の浪費を避けるためにも、相談するのであれば9月~12月くらいにはしておきたいところです。
・税理士無料相談を利用する
申告時期以外でも開催される場合があります。信頼できるのは税務署や自治体主催のものですので、定期的にお住いの地域の情報をチェックしてみましょう。

 

税金は一生ついて回るお話ですので、お金を儲けたいなら絶対に勉強するべきです。とはいえ、嫌になる気持ちもよくわかります。そもそも複雑な制度のうえに、その時々の政権の意向や経済状況によりハチャメチャにこねくり回されまくるがごとく改廃されるため、追っかけるだけでも一苦労です。基本、年々複雑にしかならない制度ですし。

これについては私も参考書籍を探しておりますので、これだ!というものが見つかればいずれご紹介いたします。

読書:孟嘗君

今回の本はこのシリーズ。

孟嘗君 著:宮城谷 昌光 (全五巻)

中国春秋戦国時代の傑物である孟嘗君の生きざまを描いた作品です。

が、孟嘗君よりも周囲の人物、特に風洪(白圭)が完璧超人でいてなおかつ魅力的に描かれているため、そちらの活躍に胸躍らせながらドンドン読み進められます。陰謀に次ぐ陰謀、つかの間のロマンス、また陰謀という感じで何度も罠にかけられつつも華麗に潜り抜けて逆転する様は実に痛快。1・2巻は風洪がメイン、3巻は風洪と孫ぴんのダブル主人公という体でしょうか。孫ぴんもまた孫子兵法で有名な人物の一人だけあって、軍勢を操り大いに活躍してくれます。これもまたまた痛快。三国志演義と比べてとっつきづらいイメージの中国春秋戦国時代歴史小説というジャンルでありながら、エンターテイメントとして大変面白く仕上がっています。

反面、孟嘗君が主人公としてメインを張る4巻からは正直、予定調和とでもいうか、特に大きなドラマもなく・・・いえ出来事としては激動アンド激動ですが、じつにさらりと進んでいきます。孟嘗君というタイトルのわりに孟嘗君以外がメインの時の方が面白いとはこれいかに。10年単位で話が飛んだりするから緻密な描写の前半と比べて教科書のように歴史を概括している感を受けたからかしら。

とはいえ、私ごときがもはやあれこれと語るまでもないレベルの名作、興味を持たれた方は是非一読を。お安いし、お近くの図書館にもきっとあります。

読書感想文:詭弁の話術

読んだのはこちら。

詭弁の話術 即応する頭の回転 著者 阿刀田 高

ちなみに上記は新版で私が読んだのはワニブックス版なのですが、内容は同じだと思われます。

ユーモアとウィットと風刺にとんだ作風を持つ御大が鋭い切れ味でスパスパと物事を両断していく様は実に読みごたえがあります。

物事におおらかな昭和の時代だったからこそ書けるような内容も多分に含んでおり、今どきの文章のように漂白されていない強烈な主張やストレートな表現てんこもり。ああ、そうか、こういうのが昭和の本のだいご味なんだ、という新たな発見に嬉しくなります。

知識人の本音を知るために図書館や古書店で平成初期以前の本を探してみるのも面白そう…。今度ぜひやりたいなあ。

 

「—―この世の中では、あまり真正直に本当のことを言う人は、きまって評判が悪くなる。なぜかと言えば――この世の中はそう美しいものではなく、まあ、率直に言えば相当に醜悪である。ところが世間には善人と悪人がいて・・・」

2020.01.20読書 蝦夷地別件

今回はこの本でございます。

蝦夷地別件(上・中・下) 著/船戸与一 小学館文庫

「山猫の夏」や「砂のクロニクル」などを書いた方です。今作の構成も砂のクロニクルと酷似しています。

混沌とした情勢の中で怪しく蠢く多くの者どもの姿と、どこへ向かうか定かにならないまま肥大していく謀略の渦が、次々と視点を切り替えながらじわじわと描かれているのがたまらなくよろしい。

インディアン嘘つかない的な我々の(私だけ?)原住民に対する素朴な思い込みを覆すような、アイヌ同士による謀略や仲違い、殺し合いが行われる生臭さは、これまた大好きな「ガダラの豚」(中島らも著)に通ずるところがあってなおよろしい。

これは好みの話ですが、下巻において登場人物の大半に始末をつけているのですが、徹底してはいるものの展開には若干の無理やり感が出てしまっているように感じました。この始末に下巻のほとんどを割いているため、個人的には圧倒的に下巻より上中巻が面白く感じます。

悪玉がのうのうとしているのはもやもやしてすっきりしないという声は多いでしょうから致し方なしというところもありましょう。あくまで個人的な好みであり、人物の変貌や時代の流れの描写に鬼気迫るものがあったのは言うまでもないところです。

そして気になるのは幕府のやり方。遠回しなやり方でなく松前藩を直接崩しにかかったほうが簡単確実ではなかろうか?松前藩がてっぺんからつま先まで一部の隙も無い有能な猛者揃いという描かれ方なら活路を他に求める流れも納得できますが、そうでなくたった一人の超有能な家臣が大奮闘する流れなので。あの人のお宅の警備ガバガバだしさっさと侵入して痕跡残さずお命頂戴すればよかったんちゃう?と思ってしまった。

わたくし自然な流れ重視派なので、本作に限らず、本筋のなかで自然に決着をつけられない人物がいるのであれば、フェードアウトして語られずじまいという方が納得できるのです。さすがに元凶や首謀者レベルが裁かれずというのは消化不良だな~と思いますが、悪事に手を染めた人間や邪悪、不快、卑怯さを見せた人間全てを展開を捻じ曲げてでも何が何でも仕置きするというのは首をひねってしまう。逆に、だからこそそういった人間全てを自然な流れでオシオキする奇跡のような展開ならば素晴らしく面白いと思うのです。

 

ラストダンジョンでサブキャラが雑に一人づつ散っていく展開は好きじゃないのだ。

20190112読書かんそうぶん

今回の本はこちら

知的トレーニングの技術 花村太郎著 筑摩書房

知的活動のための「方法」に着目すれば素晴らしく参考になる本です。たとえば知的トレーニングは創造が主、整理は従とし、その例として読書術の極意を速読ではなく遅読であると挙げているのはわたくし的には革命的でありました。

書斎を持ちたいというロマンはやはりわたくしにもございますが、方法論の一つとして知的活動の場としての書斎が提示されています。これは一つの完成形といえるでしょう。わたくし断捨離をガンガン進めており本も電子化されていないものを除きほぼKindle本に置き換えているのですが、それでもこんな書斎はぜひ欲しい。

注意点は著者の美意識や好き嫌いに関して書かれている部分も多く、それらは軽く流す程度でよろしいかなというところ。方法論と思想の境界を出たり入ったりするつくりになっています。

 

・・・うーん、お部屋改造したい。書斎作りたい。

ベリーハードだ・・・

なにがハードかと言いますと、アマゾンアソシエイトの審査に合格することでございます。実はこっそりと2回申請しているのですが、もう見事に落とされております。
うーむ、審査が厳しいとは聞いていたが、噂にたがわないようです。でも落ちた原因を教えてくれないからピンポイントで改善できないんだよなあ。ペナルティなしで何度でも申請できるようにしてバランスをとっているのでしょうか。

こうすると審査に受かる!といった情報提供サイトも多くあり、いろいろと憶測が飛び交う状況になっているようです。全然通らないという意見から簡単な内容でも通った、という意見まで正反対の話があることから、「審査上絶対に外せない」あるいは「非常に重点が置かれている」要素の存在が推察されます。というわけで、とりあえずブログの構成を練り直すことを計画中です。

 

なんだかんだこういう改造計画は部屋の模様替えのようで結構好き。

2020.01.01 記念すべき2020年一回目の記事

皆様あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新しい年というのはいいものですね。さしたる理由もなく良い気分になります。

普段はあまりテレビを見ない方なのですが、年末年始の特別編成のテレビ番組は何故かついつい見てしまいます。

皆様新年の抱負はございますでしょうか?わたくしは少し前から始めたダイエットとこのブログを何とか続けたいと思っております。

2020年というのがまたきりがよくてよろしいですね、なんとも未来感あふれる数字です。2010年代は私個人にとっては人生で最も大変な10年間でした。その10年代が終わり20年代が始まることが単純にうれしい、ようやく区切りがつきほっとできたような思いがします。

2020年、今年が誰にとっても良い年でありますようにお祈りしつつ締めさせていただきます。それでは~