sahy’s diary

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もはやなつゲー記:シャドウハーツ

今回は以前少しだけ触れた シャドウハーツ というゲームについて語ります。

PS2のソフトで、2005年発売なので…14年前!……嘘やろ!?あらゆる青春のゲームが語っても懐古録になってしまう現象…誰か助けて!

本作はアルゼから発売されたRPGです。他のRPGとの差別化が強く打ち出されているのか、定番の完全創作ファンタジー世界ではなく1913年の中国及びヨーロッパが舞台と世界設定から珍しく、ホラー演出多め、ジャッジメントリングがすべてを左右する戦闘など、独特な要素が盛りだくさん。

ふつうこういった意欲的な作品は残念ながらプレイすると粗が目立つことが多い(反面続編が出た場合ことごとく不満点を削れてかなり面白くなる)のですが、本作は戦闘もストーリーも秀逸でなおかつテンポ抜群という傑作に必要な要素を全て揃えている非常に珍しいポジションのゲームなのです。

ゲームに重要な“没入感&プレイしている感“が強いのもグッド。ロードは短く全く気になりません。ダンジョンも短いですが謎解きが結構難しめ。更にジャッジメントリングがアツい。円形の「リング」内をバーが回転し、バーが成功判定エリアに入ったら決定ボタンを押すことで行動が成功するというシステムです。これがあらゆる行動を決定するのですが、クリティカルエリアで止めると大成功となり、目に見えて大きな効果があるため、ついつい狙って失敗したりと、結果に一喜一憂するのが実に面白い。ストーリーも第一次世界大戦という混迷の時代に突入しようとする直前の不穏な空気や荒廃感、その混沌の裏で暗躍するオカルティックな存在を巧みに表現しています。主人公の心象世界グレイヴヤードや恐怖の具現である死神、語られる父と子の絆など、心を揺さぶられる要素も満載。シリアスなだけではなく、思わず笑ってしまうギャグ風味なシーンも多く、よくばりさんも大満足まちがいなし。

攻略アドバイスとしては…

・ボス戦のキモは状態異常対策。新ダンジョン突入直後、チュートリアルに新しい状態異常の説明が追加された場合、たいていそこのボスがその状態異常を与えてくるので全員に防御アクセサリを購入して装備させましょう。

・アクセサリー「心眼」は主人公が装備すると凄まじく強力。プレイ時間が半減するレベルなのでぜひ使いこなしましょう。最速入手は九龍城砦での福引。九龍城砦は時期限定ダンジョンで、中盤のヒロインの拷問シーン(字面悲惨ですがわりとギャグ)で一番上の選択肢を選び続けると行けるので忘れずに。

・必殺コンボが存在します。主人公がアイテム「銀の腕」「猿の手」を順番に使い、「第七の鍵」を最後に使用し〇ボタンを連打するとラスボスもイチコロ。月のつばめも組み合わせられますが大体オーバーキルなので無意味。

・謎解きはかなり難しいものもあるので、迷ったら攻略サイトみましょう(丸投げ)

本作はいろいろな作品のパロディや小ネタが多く、アイテム一つ一つに用意されたフレーバーテキストを読むだけでも楽しいです。クトゥルー神話からは基礎システム(SP=SAN値)からストーリーまでかなり影響を受けているように見えます。また、アルゼから発売された「クーデルカ」というゲームと繋がりがあるのですが、本作のことは本作で完結するので全く知らなくても何も問題ありません。

問題は…わかりやすくホラーかつグロい要素はオープニングムービーだけではあるのですが、それでもダメな人はちとつらいかもしれないことでしょうか。でも最大の問題は、きちんと動作するPS2一式を入手するのが大変なこと。PS2には名作が多いですが、PS2アーカイブスはほとんどカバーできていない状態なのが惜しまれます。

メガテン3をPS2アーカイブスに加えてくださいソニー様!アトラス様!