sahy’s diary

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なつゲー:ヘラクレスの栄光~魂の証明~

なんだか無性にプレイしたくなり、ニンテンドーDSを引っ張り出してきて遊んだのがタイトルの作品、ヘラクレスの栄光~魂の証明~であります。

本作はじつに…じつに問題の多い作品でして。最大の問題は絶望的なテンポの悪さで、メニュー画面を開くのもフィールドを歩くのも戦闘で魔法を使うのもとにかく遅く、とくに戦闘ときたらもうノタノタノタノタイライライライラ思わずDSを投げるレベル。

じゃなんでそんなのプレイしてるの?マゾなの?

と思われるかもしれませんが、この作品、なにをおいてもシナリオが素晴らしい。このためだけに苦行のような戦闘を乗り越える気になるレベルなのです。あとBGMもすごく良い。壮大さや哀愁が伝わる名曲が多い。作曲は誰だろうと調べてみたら、これまた大好きなシャドウハーツシリーズのBGMを手掛けた弘田佳孝だというではありませんか!

ヘラクレスの栄光3、4に続き本作(ナンバリングはないですが5作目にあたります)も野島氏が脚本を務めております。3、4ともにシナリオが素晴らしいと評判の作品。私も2作とも大好きです(完全別シリーズですがFFでもやはり野島氏が脚本に参加しているFF7が一番好きなのです)。

難点である戦闘ですが、幸いバランスが破綻しているわけではなく、比較的優しめ。ザコを逃げずにすべて倒す人ならレベル上げの必要もなくクリアできるでしょうし、全力で逃げ続ける人も、ボスで詰まったときに多少レベル上げをすれば全編どうとでもなります。一度通り過ぎた町は基本戻れないという難点もあり、ハマり防止のためにバランスを緩くしたのでしょう。攻略アドバイスもほぼ不要ですね…最序盤の幸運のお守りを複数買っておくと便利というくらいかな~。

細かなせりふ回しの良さ、ストーリーの大筋も完全に王道。なにより勧善懲悪などという言葉では説明できない、深い余韻の残るラストシーン。あんな粋な計らいをするきれいなゼウスはゼウスの皮被ったプロメテウスなんじゃないか。

ああ~、こんなこと書いてたら4がプレイしたくなってきたわ~。シャドウハーツもプレイしたくなってきたわ~。FF7についてまた友人と語りたくなってきたわ~。困るわ~。